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船頭だより
歴史ブログ

船、陸を走る!~こんな会社の物語~

<船、陸を走る!~こんな会社の物語~>
保津川流域にあった舟下りを合併し「保津川下り」を設立した川本直水氏は、江戸時代から350年間、続けてきた嵐山からの「曳上げ舟」作業を非効率だとし、木炭トラック車による回送を思いつく。一代で起業した川本氏ならでは斬新な発想と行動力により、昭和23年から保津川下りの高瀬舟を載せたトラックが、嵐山から亀岡間を行き来することになる.。
川を下る舟が、トラックに載せられ国道を走るという奇妙で不思議な光景は、京都の人々の話題となり「船、陸を走る!」と大々的に伝えられた。
このトラック輸送により、舟の回送時間が大幅に短縮化され、増加する団体ツアーなどマス・ツーリズム時代への対応を可能とした。陸に舟を走らせたことで、保津川下りは「観光舟下り」として安定した事業基盤を築いていくのである。

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