小倉山 峰のもみじ葉…
渡月橋から見た小倉山です。
保津川の北岸にあり、標高286mで低い山ですが、おわん型の綺麗な山です。
皆さん!
小倉山といえば、何を思い浮かべますか?
小倉パン(あんぱん)ですかね(^^)
いやいや、やっぱり、
小倉百人一首でしょう(^0^)/
鎌倉時代の歌人 藤原定家(1162~1241)が、古代から鎌倉初期にいたる自分も含めた和歌を撰じ、その百首の和歌を色紙に書き障子に張りました。
それは定家の友人だった宇都宮頼綱(蓮生)の依頼によるものだったらしいです。
その編撰した場所が定家の別荘「小倉山荘」(小倉山の麓)であったことから、
「小倉百人一首」となりました。
小倉百人一首の中に、「小倉山」を詠った歌があります。
小倉山 峰のもみじ葉 心あらば
今ひとたびの みゆき待たなむ(ん)
貞信公
意味をいいますと、
小倉山の峰のもみじよ、お前に心があるならば、もう一度天皇がおいでになる(行幸)まで、葉を散らないで待っていてくれないか。
という、天皇を想う家臣の願いの和歌なのです。
と、いうことで…
現代に生きる、我われ保津川の船頭も、
保津川の紅葉よ、土日まで散らないでいてほしい!
かくのごとく、願うばかりであります。
※貞信公は藤原忠平といい、また、この歴史ブログで「菅原道真の怨霊」で詳しく書きます。
さいたに屋