丹波国分寺跡
保津川の東(亀岡市千歳町)に広がる水田地の一画に小さな森があります。
そこが史跡・丹波国分寺跡。奈良時代(741年)に聖武天皇の命により建立されました。
聖武天皇は、仏教を国教化し国家繁栄を祈願する為、日本全国に護国の教典をまつる寺院・国分寺を建立しました。
かつては中門、金堂、七重塔、講堂、僧房が配置された壮大な寺院でしたが、現在は江戸時代に造られた小さなお堂と七重塔の礎石17個をのみ残っています。
国分寺の付近は古代丹波国の中心地と云われ、丹波国府が置かれていました。
まだ、京の都が形成される前のはなし。今は訪れる人も少なく、鄙びた風景の中に佇んでいます。
古代ロマンの風が、涼やかに語りかけてくる丹波国分寺。保津川下りの乗船前に少し足を伸ばしてみてはいかがでしょう。