船士詩 ~29~ 散紅葉
ちりもみじ みんなちがうが いくとこいっしょ
大正末期から昭和初期にかけて活躍した童謡詩人・金子みすゞさんをご存知ですか?
『わたしと小鳥とすずと』という有名な童謡の中に、
「みんなちがって みんないい」という一節があります。
私はこの童謡が好きで、一句詠んでみました。
そして、ちょっと真似て(笑)童謡っぽく謡ってみます。
わたしが先よともみじ葉たち。
いろんな色したもみじ葉たち。
いまはちりもみじになって、
いっしょになかよく並んでる。
みんな、さいごはいくとこいっしょ。
そうよ、土へとかえるのよ。
そして、また、あいましょう。
みすゞさんの童謡は、人や物事を分け隔てすることがない温かい心で包まれています。
一度、みすゞさんの童謡を自分なりに拍子をつけて、謡ってみてはいかがですか?
船士魂