船士詩 ~52~ 花ひとひら
涙雨 頬を伝うは 花ひとひら
なみだあめ ほほをつたうは はなひとひら
今日は、春の嵐が保津川に吹き荒れ、にわか雨が降るなど荒れた天気でした。
早咲きの桜の花びらが、はらりはらりと落ちていく様は、どこかさみしいものです。
そして、残念ながら14:20をもって、安全運航上、運行中止となりました・・・。
みなさんとともに、春の保津川を愛でながら舟下りと思っていましたが、本当に残念でしかたありません・・・。
昨晩の雨に濡れた桜。
風にあおられ、はらりはらりと舞い散る花びら。
頬を伝う涙がごとく、頬を伝うは、花ひとひら・・・。
頬を伝う涙がごとく、天を伝うは、なみだ雨・・・。
なみだあめ【涙雨】①涙が化して降るという雨。②ほんの少し降る雨。(広辞苑第六版)
そのような天気、そのような心模様でしたが、舟下りするうちに、心も晴れやかになってきました。
まだまだ、保津川の桜はこれからなのです。
乗船場の桜は5分咲きぐらいでしょうか。
女渕の桜は右岸から左岸へ移ろってきました。
小倉山の山桜が咲き始めています。
「星のや 京都」の桜、大悲閣千光寺の桜も見頃へと・・・。
嵐山の桜谷の桜はほぼ満開でしょうか。
ご予約、ご予定をされていたお客様には、大変ご迷惑をおかけいたしました。
お時間がございましたら、春の保津川へお越しください。
まだまだ、保津川の桜は笑顔でみなさんをお待ちしております。
もちろん、私たち船頭も満開の笑顔で!!
船士魂