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船頭だより
保津川の四季

船士詩 ~49~ 小鮎桜

古浜や 小鮎桜に 胸躍る

ふるはまや こあゆざくらに むねおどる

 

江戸時代、川湊(川の関所。角倉家の倉が多数建っていたという)であった古浜に、雪柳の花が咲いています。

雪柳は、古参の船頭に聞くと、この地域では「小鮎桜(こあゆざくら)」と呼ばれ、花が咲くと、小鮎が海から遡上すると言われていました。

小鮎桜が咲くと、川辺の人々は、鮎の季節に想いを馳せ、心躍ったと言います。

一般的には、「小米花」とも呼ばれていますが、この花のことを、鮎の遡上を告げる「小鮎桜」と呼ぶところに、川と流域の人々との密接な関係を知ることができます。

 

今では、天然遡上しなくなった保津川に小鮎桜は何を告げているのでしょうか・・・。

 

 

私はこの花が満開になると心躍ります。保津峡の桜たちが咲き始めるのを知っていますから。

 

 

古浜の桜は、見頃を迎えつつあります。

 

 

保津峡・女渕の桜が咲き始めました。

 

 

嵐山・桜谷の桜も咲き誇ってきました。

 

 

さあ、小鮎桜が、保津川に本格的な春の到来を告げています。

 

船士魂

 

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