保津川下りには、名所や岩に名前がありまして、観光の説明によく使います。

しかし、この名所各所は、新人船頭はもちろん、ベテラン船頭も、操船の技術伝承するためにとても重要です。

なぜなら、その場所にある名前は、語源があったり意味があったりするから・・・

例えば、小鮎の滝

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

約2メートルの落差のある急流ポイントですが、「怖いの滝→小鮎の滝」に変化したという説があります。

昔の船頭も気を使う場所だったんでしょうね。

こういう場所名をたくさん憶えて、新人船頭は先輩から操船技術を口伝によって教えてもらいます。

他にも、船を人力で引き上げしていた時代に名づけられた、押しの間(押しの回り)。

保津川を代表する難所で、引き手全員の技量が問われる場所でした。

(三人が綱を引き、一人が船首の横に開けた穴を、長い押し棒と呼ばれる木で押して、引っ張りあげる)

こんな場所です。

押して上がってる写真は手元にはないんですが・・・

左側にある石張りの上を、必死の力で引き上げていくんです。

この他、乗船場から約7㎞下流の「七つ石」。

午後4時(七つ時)近くなると、この岩に日光が当らなくなります。日暮れのサインとして江戸時代以前の船頭が利用したのでしょう。

まだまだ多数ありますが、昔ながらの知恵が、船頭の生活の中でたくさん残ってます。

そういう中で、先輩から後輩へ、伝統技術が受け継がれていくんです。

一人前になるのに、10年かかるっていわれてるんですよ。

 

風景美だけでなく、乗船の際は、そんなこんなの質問を船頭にぶつけてみてください。

日常生活では、味わえないかもですよ。

もちろん、風景美もいいもんですけど・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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