保津の舟 命を立てる 天の川

 

ほづのふね いのちをたてる あまのかわ

 

 

昨日、7月7日は、二十四節気の「小暑(しょうしょ)」であり、新暦の七夕でしたね。

みなさん、どんな願いごとをされましたか?

 

この日、我が母校である「立命館大学」の学生たちが、保津川の調査に来られました。

同大学の「地域観光学」の専攻する2回生のゼミ生で、同河原典史教授によると初めてのフィールドワークだったようです。

 

「美女と野獣」(笑)

船頭衆にインタビューする姿は初々しいものです。

 

その後、実際に保津川下りの舟の乗船し、フィールドワークです。

 

これまで、河原教授は、亀岡市とともに、船頭のまちである保津町や篠町の街並みや保津川の水制など、保津川の舟運における文化的景観を調査されてきました。

今回は、保津川下りの操船技術を調査され、操船知識・技術において重要である「ツケイワ」を調査されました。

操船において、舟のへりを岩に近づける(添わせる)操船技術で、近づける岩のことを「ツケイワ」といいます。これは、歪曲する流れにおいて、常に川の流れのインコースを通る技術であり、川の流れのインコースに位置する岩に舟を添わせることによって、舟のオーバーラン、川の流れの外側に出てしまい、大回りしてしまうことを防ぎます。大回り(=流れの外側に出てしまう)することは、即事故につながりますので・・・。

船頭になると、まず初めに、川の流れを覚えながら、川中にどのような岩がどの位置にあるかを把握します。そしてそれらの岩の意味をしっかりと理解しなければなりません。

全16kmの行程すべての岩を把握してこそ、初めて安全に舟を操船できるのです。

 

本日は、梅雨の増水で、素人にはツケイワを把握しにくい状況でした。

どんな調査結果がでるのか今から楽しみです。

 

『「立命」というのは中国の古典「孟子」の盡心章(じんしんしょう)の一節にある「殀寿(ようじゅ)貳(たが)わず、身を修めて以て之れを俟(ま)つは、命を立つる所以(ゆえん)なり」から採ったもので、「人間には、若死にする人もあれば、長生きする人もあるが、それはすべて天命で決められていることである。だから生きている間はわが身の修養(勉強)に努めて天命を待つのが人間の本分を全うすることなのである」という考えです。
したがって、「立命館」は人間がその本分をまっとうするための場所を意味しています。』 (立命館大学HP 立命館名称の由来より転載)

 

約20年前の卒業した私ですが、初々しい後輩に刺激を受けました。

年に一度の逢瀬の時、この出逢いを機に、あらためて、わが身の修養に努めていきたいですね。

そして、若いみなさんには、この学生の時にこそ、さまざまなことにチャレンジし、勉強していってもらいたいです。

修養が疎かであった先輩の声は説得力がありますよね(笑)

 

「船頭は一生修行」という先達の声を胸に、今日も保津川を下ります・・・。

 

 

船士魂