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船頭だより
保津川の四季

船士詩 ~80~ 雨祝い

 

舟人や 草木とともに 雨祝い

 

ふなびとや くさきとともに あめいわい

 

 

本日も、大雨と増水のため終日運行中止となりました。

雨音と川の流れを聞きながら、乗船場に佇むのも、ちょっと感慨深いものがあります。

 

 

5月28日に梅雨入り宣言されたここ保津川ですが、その後ほとんどまとまった雨が降らず、空梅雨を嘆く声が多く聞かれました。

それは、人に限らず自然とともに生けるものすべてから・・・。

 

この雨は、私たち船士にとっても恵みの雨となることでしょう。

平成6(1994)年、今から19年前、渇水のため、約40日間の運休を余儀なくされたことがありました。

これは、春からの少雨と梅雨時期の雨量が半減したことによるようです。

やはり、降るべき時に降らないと、後でどのような結末が訪れるのか不安なものです。

現に、私たち船頭の間では、また昨年7月の豪雨が来るんじゃないか・・・、あの渇水が来るんじゃないか・・・と様々な声が囁かれていました。

 

 

人は時に渇水を憂い、長雨を疎ましく思いますが、ひとまずここは、雨祝いといきましょうか。

そう、かつて旱(ひでり)続きのお百姓さんたちが、「雨降り正月」といって、一時の休みを酒を酌み交わし喜んだように・・・。

そして、自然からの恵みを明日からの糧とするのは、私たち次第かもしれませんね。

 

 

ご乗船を予定されていたお客様には、残念な天候となりましたが、これも自然の摂理とご理解ください。

自然の恵みに満たされた保津川にて、みなさまのお越しをお待ちしております。

 

 

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