船士詩 ~58~ 舟を編む
保津の川 想いをのせる 言の葉に
ほづのかわ おもいをのせる ことのはに
先日(4月2日)、船頭仲間3人で、MOVIX 京都に、映画『舟を編む』の試写会に行ってきました。保津川下りと『舟を編む』という舟つながりでキャンペーンを実施している関係でのご招待。ありがとうございました。
『舟を編む』は、みなさんご存じのように、三浦しをんの小説で、2012年本屋大賞第1位、2012年年間ベストセラー第1位に選ばれました。
その小説を、監督:石井裕也、主演:松田龍平・宮﨑あおいで映画化。
まじめで、一風変わった「馬締光也(まじめみつや)」を中心に、今を生きる人々に捧げる「大渡海(だいとかい)」という新しい辞書を編纂する人々の奮闘を描いた物語です。
個人的に『舟を編む』のキーワードは、 「伝えたい」 「つながりたい」 と思っています。
本を愛し、言葉の専門家であるはずの馬締が、今までの孤独の生活とそのまじめな性格ゆえに、彼女に、仲間に想いを伝えられない・・・つながれない・・・。
彼女や仲間といった愛するべき人々とつながりたいという馬締の想いは、彼を大きく成長させ、本当の意味での「言葉」を理解していくのです。
あらためて、「言葉」の大切さと人の「つながり」の大切さを考えさせる作品です。
大地に落ちる一滴の雨粒は、集まり、離れ、天空へと登り、大海へと注ぐ。
天空に放たれた一つの言葉は、反感・共感を呼び、人々を離し、そして繋ぐ。
お客様と交わされた一つの言葉が、安らぎや笑いを誘い、お客様に、私たち船頭に癒しと活力を与えあう。
そうありたいと願い、そして決して恐れることなく、今日も保津川に舟を漕ぎ出す。
私たち船頭は、お客様とともに、新たな舟=言葉=思い出を共に編んでいく・・・
そして・・・
新しい思い出が、保津川の新たな歴史に刻まれていく・・・。
映画『舟を編む』は、4月13日(土)から全国ロードショー
映画『舟を編む』公式サイト http://fune-amu.com/ へアクセス!!
保津川下り×映画『舟を編む』キャンペーン https://www.hozugawakudari.jp/sendo-blog/192005 キャンペーン期間は、4月12日(金)まで。
Don’t miss it !!!
船士魂