船士詩 ~51~ 緑児
緑児や はじめましてと ぺこりかな
みどりごや はじめましてと ぺこりかな
春は桜、さくらと言うなかれということで・・・。
乙女花咲く保津峡では、今、楓の赤ちゃんたちが生まれています。
枯れた山々が、だんだんと、桜の薄桜色、そして若葉の萌黄(もえぎ)色に染まり始めています。
楓の緑児たちが、山々にはじめましてと恥ずかしがりながら、ぺこりとお辞儀をしているようです。
それはまるで、少女と少年の山の世界への入学式!
そんな初々しい保津峡の世界へと船出といきましょうか!!
※みどりご【緑児・嬰児】(近世初め頃まではミドリコ。新芽のように若々しい児の意)三歳ぐらいまでの幼児。(広辞苑第六版より)
薄桜色と萌黄色に染まり始めている女渕
大人の色香と緑児の初々しさ漂う嵐山
艶やかなる中之島公園の枝垂桜。ほぼ満開です!
さあ、明日はどんな出逢いが待っているのでしょうか・・・。
船士魂