船士詩 ~47~ すみれ草
春来たよ 巌にささやく すみれ草
はるきたよ いわおにささやく すみれぐさ
まだまだ顔を出さない保津峡の桜たち。
まだまだ、春を感じきれない私たち・・・。
じっと目をこらしてみると、大きな巌にそっと咲くすみれたち。
岩の割れ目に健気に咲くすみれたちに小さな春を感じます。
かのナポレオン1世は、すみれが好きで、妻ジョセフィーヌによくすみれの花束を贈ったそうで、1814年にエルバ島に流される時、「春になったらすみれを手に戻ってくる」言ったとか・・・。
今、保津川に、春がすみれを手に戻ってきました。
※写真のすみれは保津川下りの下船場に咲くすみれです。保津峡のすみれを撮るのは至難の業です(私の腕がないのと、仕事中はちょっと無理・・・)。是非、皆さんの目ですみれを見つけてみてください。
船士魂