船士詩 ~38~ 春北風
保津川に 想いを飛ばす 春北風
ほづがわに おもいをとばす はるならい
本日3月10日(日)、毎年恒例の「春の開幕」イベントが行われました。
8時30分より、「川開き」の神事において、保津川の安全祈願が行われ、多くの船頭衆が、一年の安全運航祈願を行いました。
その後、開幕記念イベントが盛大に行われました。(この模様は他の方のBlog Upにおまかせ)
10時30分出航予定の舟は、乗船料金が半額とあって、乗船待合所は、多くの乗船予定のお客さまで賑わっていました。
しかし、俄かに、突風と強雨が保津川を襲い、出航時間を遅らせるなど、止み間を待ちましたが、回復が見込めず、甲斐なく、安全運航上運行中止となりました。
春の開幕を待ちわびたお客さま、そして船頭衆にとっては残念な「春北風(はるならい)」となりました。
この時期は、春を生む苦しみからか、天候不順となりがちですね。
特に、なぜか保津川下りの春の開幕の日と念仏寺(亀岡市・篠町柏原)の涅槃会(お釈迦さん)の日(毎年3月15日)は荒れた天候となります。
晴天も荒天も、自然からの贈り物。
私はいつも、荒天に際し、自然に対する畏怖の念を抱き、改めて気を引き締めるとともに、晴天を「歓喜」をもって迎えることができると思っています。
お待ちいただいた、またご予定されていたお客さま方には残念な天気となりました。これも自然の摂理とご理解いただきますよう願っています。またのお越しをお待ちしております。
春北風に乗せて、残念な想いを吹き飛ばし、今年一年のみなさま方のご安全、ご健康とご多幸の願いをお送りします。
船士魂