船士詩 ~28~ 実南天
実南天 心も和ぎる あらしやま
みなんてん こころもなぎる あらしやま
今、船着場を降りると、道すがら南天の鮮やかな実を見ることができます。
南天の実は、「難を転ずる」に通じることから、鬼門や水回りに植えたり、縁起物として正月飾りや祝い事に用いられてきました。
師走の折、政争吹き荒れ、身も心も落ちつかず、前途に不安ばかりかもしれません。
みなさまの身の難が転じ、心が和む未来が来ることを願いつつ・・・
青空の下、南天の赤い実を透かしながら、凪いだ大堰川(保津川)を眺めています。
船士魂