京都の秋といえば皆さん色鮮やかな「紅葉」を思い浮べ
られると思いますが、この時期の保津川には紅葉に負けない
自然が生み出す風景があります。それは・・・霧。

えっ~霧が~?と思われる方も多いと思います。

寒いし、まわりの景色は見えないし・・・

いえいえ、霧が生み出す幻想的な風景こそ、保津川の秋の主役ともいえる存在なのです。

保津川の水と亀岡盆地の地形により、湧き上がる白い朝霧。
まさに雲海に包まれた幻想的な空間が広がります。

こんな日に保津川を舟で下ると、数m先すら見えない幻想空間に
舟ごと、吸い込まれ異次元の世界へいざなわれて行くような感覚に襲われます。

一つ前を行く舟が、まるで幻であるかのような錯覚に見舞われ、
「今、舟で川を下っている」という現実感すら薄れていくのです。
朝霧の身を切るような冷たい風に我に帰る。
30分ほど、そんな感覚に遊んでいると、水面に吹く風が強くなり、
霧は水面を勢いよく滑っていき、次第に霧が上昇し始めます。
この上昇気流が、白く煙った幻想空間を破り、その隙間から一筋の陽光が射し込んでくるのです。

光は次第に八方へと広がり、雲一つない、澄み切った真っ青な空が姿をあらわすのです

この瞬間、青空と灰色の霧が交差し、空がツートンカラーに割れる。
このコントラストは息をのむ美しさ、自然が生み出す最高級の芸術です。

霧が晴れた峡谷を真っ赤なモミジが艶やかにお出迎えしてくれます。

朝に出る保津川の霧。この空間を体験できた方は、舟下りを2倍楽しめるのです!

保津峡の自然は京都の秋を一段と深いものに誘ってくれます。

自然の演出は本当に素晴らしい!そう実感できるのです。