ただいま嵐山にある『時雨殿』におきまして
「橋爪紳也コレクション展 京都モダン観光の誕生 嵯峨・嵐山の近代」
開催されています。
期間:6月23 日~ 8月23日
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この企画展では
大正から昭和初期の案内書や鳥瞰図(飛ぶ鳥の目からみたように見える地図の技法)から嵯峨・嵐山地域の観光と近代化の歩みをたどったもので、ポスターの表紙を飾る嵐山から保津川を見下ろす地図は大変見応えがあります。

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この絵図の作者は「大正の広重」と呼ばれた吉田初三郎(一八八四~一九五五)。
初三郎が大正時代に描いた「京阪電車ご案内」の絵図は、皇太子であった昭和天皇がご覧になり絶賛されたことでも有名。

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大正・昭和初期における京都の案内地図やガイドブック、また絵葉書(ポストカード)などが多数展示され、
やはり私が目を引いたのは、嵐山から保津川を見下ろした絵図!!
しっかり保津川下りの各名所が記されています。

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貴重な保津川下りの昔の絵葉書は、私たち船頭でも見入ってしまうものばかりです!

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特に興味を引いたのは、昭和初期の保津川下りのパンフレット。
よく見ると「保津川遊船株式会社」
と記されてあります。
ちなみに現在は「保津川遊船企業組合」。

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案内書きを細かく見てますと、次のような記述が、

「遊覧船貸切賃金定員
一等 六人以下 金七圓(円)
二等 十二人以下 金五圓三拾銭
三等 十二人以下 金四圓八拾銭
但シ ⚫︎常水ヨリ水量多キトキハ船夫ヲ増シ 渇水ノトキハ乗客定員ヲ減ズ
⚫︎船夫ヲ増ストキハ増船夫一人ニ付金壱圓宛申受候
⚫︎午後二時以後出船スルトキハ宿泊料トシテ船夫一人ニ付金三拾五銭宛申受候」

このパンフレットは昭和初期とのことなので、一円を今のレートに換算すると3000円〜5000円。
ということは一等船貸切賃金は多く見積もっても3万5千円ぐらいか?
(ちなみに現在の貸切船の料金は8万2千円)※現在は一等船や二等船など区別した船はありません。
うん?今の方が高い…

また、当時は嵐山まで下った船を船頭が綱で曳き上げていましたので、午後二時以降の船へ船頭の宿泊料金がいったようです。(嵐山から亀岡まで船頭が人力で船を曳き上げ、約4・5時間要した)
と興味深い発見ができますよ!!

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企画展では、もちろん保津川下りだけでなく当時の京都観光の案内本や記録が非常に豊富にあります。
それらは実際に時雨殿に足を運んでご覧になって下さい!

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そして、
企画展紀念講演会として
「大京都モダニズム観光~嵯峨・嵐山地域を中心に~」
予定されておりますので、ぜひ、行きたいところです!!
日時:7月26日(日) 14:00~15:00
場所:小倉百人一首殿堂「時雨殿」2階大広間
定員:100名(先着順)
受講料:無料(入館料が別途必要)
講師:橋爪紳也氏
(建築史家・大阪府立大学教授/企画展監修・資料提供)
申込み方法:小倉百人一首殿堂「時雨殿」FAX 075-882-1103、メール、ホームページ、郵送にての申し込みしてくたとのことです。

さあ、保津川下りで嵐山まで下り、
京都・嵐山 小倉百人一首殿堂時雨殿へ行きましょう‼︎
開館時間:10時〜17時
入館料 高校生以上:500円(20名以上団体 400円)/小中学生:300円(20名以上団体250円)
休館日 月曜日(祝日の場合は翌平日休館)
〒616-8385 京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町11
お問合せ:075-882-1111  
ホームページ:http://www.shigureden.or.jp

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また、時雨殿では今回の企画展の資料提供者橋爪紳也さん
(建築史家・大阪府立大学教授)の著書『大京都モダニズム観光』大好評につき販売中であります。
私も一冊購入させていただきました(*^^*)

(清滝の泉屋)