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船頭だより
歴史ブログ

因縁を感じる仏像 (阿弥陀如来像)

保津川が流れる亀岡市に 那須与一堂というお堂があります。

20160326-180010.jpg(那須与一堂 亀岡市) 那須与一堂の本尊は阿弥陀如来像であり、平安時代中期に天台宗の僧だった源信の作と伝わります。

20160326-180120.jpg (恵心源信像。聖衆来迎寺所蔵 )【942ー1017】 この源信は、 日本人の浄土観・地獄観に影響を与え、著作『往生要集』おいて、阿弥陀如来を観相する法と極楽浄土への往生の具体的な方法を論じました。 念仏思想の基礎を築いた僧であり、後の法然や親鸞の浄土信仰の教えに大きく影響を与えた僧といえます。 僕は、所々、訪れる寺院で恵心僧都(源信の尊称)を名をよくみます。 例えば、京都の即成院や 、愛宕山中腹にある月輪寺の本尊の阿弥陀如来は源信作といわれています。 そして、僕の檀家寺である嵯峨薬師寺の阿弥陀三尊は源信作といわれ、また、なんと!! 脇仏の 勢至菩薩には櫓(ろ) 観音菩薩には櫂(かい) を持たれています。

20160326-180655.jpg(嵯峨薬師寺ホームページより) つまり阿弥陀三尊が船に乗り、死者の魂を救うお姿なのです。

20160326-180601.jpg(嵯峨薬師寺ホームページより) 現在、保津川下りの船頭をしている僕の檀家寺に船にまつわる仏様がおられるとは、なんという因果でしょうか!! ちなみに 僕が現在住む地名は「法楽寺」という町名で、この辺りに法楽寺という寺があったそうです。 この法楽寺を中興再建したのが源平の合戦で活躍した武将 那須与一!! その那須与一再建したことから、那須与一堂と今は残ります。 しかも、その本尊阿弥陀如来像は源信作。 そして、同じく源信作の本尊阿弥陀如来像がある京都の即成院は、那須与一の墓があります。 (写真の仏像は、嵯峨薬師寺の船上阿弥陀三尊像。本来は船に乗られていたようですが、昔に寺が火災にあい船の部分は消失したようです。) 4月9日(土曜日) 午後14時〜16時 那須与一堂(亀岡市下矢田町)にて、 ↓このようなイベントがあります

第13回「亀スゴっ!那須与一堂」

(さいたに屋)

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