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船頭だより
歴史ブログ

英国王室と保津川下りのかかわり

英国で4月29日、チャールズ皇太子に次ぐ王位継承順位のウィリアム王子(28)とケイト・ミドルトンさん(29)が結婚式を挙げれます。

この結婚式の中継は、英国国内だけでなく世界中に中継される予定で、まさに世界のビックニュースであることは日本のメディアの取り上げ方でもわかるところです。

 

さて、この結婚に関して、保津川下りの地元保津小学校では、ビックプロジェクトが慣行されております。

京都府亀岡市保津町の保津小の児童が、4月に結婚する英国王室のウィリアム王子に保津川下りの乗船を呼びかける手紙を送った。同小はこれまでもエリザベス女王やチャールズ皇太子に手紙を送っており、「東日本大震災があったので、新婚旅行で日本に来てもらうとみんな元気になると思う」と期待している。(京都新聞)

 

また、大それたことを…

と思われるかたが多いと思いますが、

しかし、あながち無理な話でもないかもしれないのです!

上の写真は、1922年(大正11)に、当時英国皇太子だったエドワード8世が保津川下りに来られる際、船頭をはじめとする関係者が船を準備した写真です。

  

さすが、VIPを船に乗船されるとうとこもあり、川の整備や船頭の健康診断、乗船する船頭は厳しい選定で選ばれたようです。

日本側の接待には、当時皇太子であった昭和天皇がされたようで、昭和天皇とエドワード8世(後のウィンザー公)の親交は戦後にいたっても続き、終生の間柄であったようです。

当時のエドワード皇太子が訪れたことにより、英国王室の日本の印象は、

「1に富士山、2に保津川下り」と語られているといいます。

その後も1924年(昭和4)イギリス国王ジョージ6世の代理として来日したグロースター公が乗船されたほか、1961年(昭和36)にはエリザベス女王の従妹であるアレキサンドラ王女が乗船、また、1969年(昭和44)には、エリザベス女王の妹であるマガッレト王女とスノードン卿が保津川下りを楽しまれています。

今まで英国王室 ファミリーが保津川下りに計4度訪れておられるということは、「1に富士山、2に保津川下り」というのは嘘ではないようです。


(左の姫が後のエリザベス女王、右の姫がマーガレット王女)※エリザベス女王の父ジョージ6世は、今年のアカデミー賞作品賞の「英国王のスピーチ」で有名ですね。

さて、

保津小学校の児童が英国王室に招待の手紙を送るようになったのは2006年からで、エリザベス女王やチャールズ皇太子にも送っています。そして、英国王室(バッキンガム宮殿)直々から返事が届いているのです。

その手紙には、「今年は行けないけれど来年は行く予定があるので、年末にもう一度お手紙を下さい」という内容だったそうです。

ですから、ウィリアム皇太子とケイトさんが保津川下りに来られるということが現実になるかもしれません!

 

私たち保津川下りの船頭としても、保津小学校の児童の活動を全面的に応援していきたいと思います。

  

さいたに屋

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